作業療法士に向いている人ってどんな人？特徴について解説！

作業療法士は、患者のリハビリテーションのサポートを行う専門職です。向いている人の特徴として、コミュニケーション能力が高く、クライアントに寄り添う心を持っていることがあげられます。加えて、観察力や忍耐力も重要です。本記事では、作業療法士に向いている人の特徴を詳しくみていきましょう。

作業療法士に向いている人

作業療法士は、病気やケガで体のどこかに障害や不自由さを感じている人に対し、よりよい生活を送るためのリハビリを行う専門職です。まずは、作業療法士に向いている人はどんな人なのかについて、みていきましょう。

コミュニケーション能力が高い人

まず、コミュニケーション能力が高い人です。作業療法士は、高齢者から子どもまであらゆる年齢層の患者を対象にリハビリを行います。さまざまな背景やニーズを持つ患者と上手にコミュニケーションを取れる人は作業療法士に向いているでしょう。

寄り添う優しさをもっている人

次に、患者に寄り添う優しさをもっている人です。体が不自由な患者は、ときにイライラしたり落ち込んだりします。どんな患者に対しても共感の心を持って寄り添う、精神的なサポートが求められます。そのため、患者の気持ちに寄り添い、励まし続けられる人も作業療法士に向いています。

遊び心がある人

また、遊び心がある人も向いているといえます。作業療法士は、状況に応じて柔軟にリハビリの内容を変えていく必要があります。たとえば、体操やゲーム、ガーデニングや手芸など、遊び心を加えたリハビリを考えられる人は、患者にとって楽しく効果的なリハビリを提供できるでしょう。

観察力がある人

観察力がある人も向いています。作業療法士は、患者の変化に瞬時に気づける観察力を持ち合わせていることが望ましいです。そのため、患者の微細な変化に気づき、すぐに適切な対応ができる人は作業療法士に向いているでしょう。

根気強さや忍耐力がある人

最後は、根気強さや忍耐力がある人です。リハビリはときに長期間に及び、挫折しそうになる患者も少なくありません。そんな時、作業療法士に求められるのは、根気強く対応し、どんな時でもポジティブな気持ちで粘り強く向き合うことです。

そのため、根気強さや忍耐力がある人は作業療法士に向いています。作業療法士の熱意と根気は、患者にも伝わり、リハビリへの意欲を引き出す力となるでしょう。

作業療法士に向いていない人

作業療法士に向いている人がいる一方で、向いていない人もいます。以下で向いていない人の特徴についてみていきましょう。

人と話すことが好きではない人

まず、人と話すことが好きではない人は、作業療法士には向いていないかもしれません。作業療法士の仕事は、患者と直接対面し、会話をしながらリハビリを進めていくため、コミュニケーション能力が求められます。

しかし、会話が苦手な理由が、相手を傷つけないようにという思慮深さから来ている場合は、患者の心に寄り添える人であるため、作業療法士になれるように、諦めずに会話スキルを磨きましょう。

忍耐力がない人

忍耐力がない人も作業療法士には向いていない可能性があります。患者やその家族からの苦情対応にあたった際に、忍耐強く丁寧な対応ができなければトラブルに発展しかねないからです。作業療法士には忍耐力が必須です。

成果報酬を求める人

成果報酬を求める人にも作業療法士の仕事は向いていないでしょう。作業療法士は一般的に固定給制で働いており、成果を出しても給料には反映されにくい職種です。そのため、即座に成果が評価されることを期待する人には不向きといえます。

作業療法士のやりがいとは

作業療法士としてのやりがいは、いくつかあります。以下で主なやりがいについて、みていきましょう。

患者の笑顔を見ることができる

ひとつ目は、患者の笑顔を引き出せることにあります。リハビリを経て、目標を達成した時の患者の笑顔を見られたときの喜びは作業療法士の大きなやりがいです。患者が心から笑顔になり、その喜びや感動を共有できれば、作業療法士にとって素敵な瞬間のひとつとなるでしょう。

達成感を感じられる

さらに、結果が目に見えて分かったときの達成感も作業療法士のやりがいです。患者が目標を達成したり、大きな成長を遂げたとき、その結果を目にすると、作業療法士の努力やサポートが実を結んだと実感できるでしょう。この達成感は、仕事に対するやりがいをさらに高め、モチベーションを維持する助けとなります。

チームの一員として認められる

作業療法士は、医師や看護師など、さまざまな職種と連携し、チームとして患者の治療やリハビリを行います。患者を支えるチームの一員として、自身の専門知識や技術を活かし、患者の生活の質を向上させられる喜びを感じるでしょう。さらに、ほかの職種から認められると、自身の成長を実感し、仕事へのやりがいを感じられます。

まとめ

今回は作業療法士に向いている人や向いていない人、仕事のやりがいについて紹介しました。コミュニケーション能力が高く、患者に寄り添う優しさをもち、忍耐力を兼ね備えている人は作業療法士に向いています。一方、成果報酬を求める人にはあまり向いていません。人と話すのが苦手な人は、新たなスキルを獲得する努力が必要です。また、患者の笑顔を見られたときの喜びや、結果が出たときの達成感などのやりがいは、作業療法士の仕事の魅力です。患者との交流やチームワークを通じて、自らの成長と満足感を得られるでしょう。