作業療法士に英語力は必要?仕事に役立つ英単語や英会話をご紹介

       

公開日:2024/01/15  最終更新日:2023/09/05


作業療法士にとって、英語力は必要不可欠な要素でしょうか?じつは、作業療法士にとって英語力は有用なスキルであるといえます。国際的な視野を持ち、最新の情報にアクセスする能力を高めるためにも、英語学習は検討に値するでしょう。本記事では、英語力の重要性やメリット、現場で役に立つフレーズをご紹介します。

作業療法士に英語力は必要?

作業療法士の役割は、患者が日常生活のさまざまな活動に参加できるよう支援することです。具体的には、身体的な障害や精神的な課題を抱える人々が、自己ケア、仕事、趣味などの日常生活を充実させるための方法を指導するのが役目といえます。このため、作業療法士に求められるスキルは多岐にわたりますが、英語力はその中でも重要な要素といえるでしょう。

近年、国際化の進展に伴い、医療や福祉の分野でも英語がますます重要視されています。外国からの患者や専門家とのコミュニケーションが必要なケースも増えており、そうした場面で英語が活躍することは避けられません。たとえば、海外からのリハビリテーションを求める患者や研究発表への参加、最新の治療情報の収集など、英語が有用なツールとなります。

また、専門的な情報や研究成果は英語で発信されることが多いため、英語が理解できることは最新の知識を追いかけるうえでも欠かせません。作業療法士は患者のニーズに合わせた最良のケアを提供するため、常に専門知識を深めていく必要があります。その一環として、英語で執筆された論文や文献を理解し、取り入れる能力は非常に有益です。

ただし、英語力が必須とまではいえないケースもあります。地域によっては、外国からの患者が少ないため、英語を使用する機会が限られるかもしれません。また、専門的な知識やスキルこそが作業療法士の主要な役割であり、英語が堪能でなくてもその質に大きな影響を与えるわけではありません。

覚えておくと作業療法士の仕事に役立つ英単語・英会話

作業療法士の仕事をしていると、病名や医療機器の名前などである程度英語に触れることがあります。また知見を広げるために、海外の文献を読む場面もあるでしょう。そんなときに備えて、英語を習得しておくことをおすすめします。

とくに以下のような単語・フレーズを覚えておくと便利です。

覚えておくと便利な英単語

・屈曲/flexion
・伸展/extension
・外転/abduction
・内転/adduction
・外旋/lateral rotation
・内旋/medial rotation
・上腕二頭筋/Biceps
・上腕三頭筋/Triceps
・大腿四頭筋/Quadriceps
・腓腹筋/Gastrocnemius

症状を聞きたいときに使えるフレーズ

・今日はどうなさいましたか?/What brought you here today?
・どのようにしてそうなったのですか?/How did it happen?
・ここは痛みますか?/Does it hurt here?
・動かしにくい指はありますか?/Do you have fingers that are difficult to move?
・ひどく痛い部分はありますか?/Is there any part that hurts badly?
・手はしびれていますか?/Are your hands numb?

作業療法士専門学校で英語は学べるのか?

作業療法士専門学校を選ぶ際、学ぶ科目の幅や内容は重要な要素です。特に近年、国際化が進む現代社会において、英語のスキルはますます重要視されています。作業療法士の専門分野においても、英語は国際的な情報交換やコミュニケーションに欠かせないものとなっています。

では、作業療法士専門学校で英語を学ぶことは可能なのでしょうか?答えは、学校により異なります。一部の作業療法士専門学校では、英語を専門的に学ぶ機会を提供しています。これは、将来的に海外での研究や交流を視野に入れる学生にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。また、国際的な療法の最新動向や研究成果を理解するためにも、英語の能力は不可欠です。

一方で、全ての作業療法士専門学校が英語のカリキュラムを提供しているわけではありません。英語が必要不可欠な場面であっても、カリキュラムに組み込まれていない場合もあります。したがって、英語を学びたいと考えている学生は、入学前に各学校のカリキュラムやカタログを注意深く調査することが重要です。

また、英語を学ぶ機会がある場合でも、それがどれだけ深い内容かも考慮すべきポイントです。基本的な英会話能力だけではなく、専門的な医療用語や論文の読解能力も求められるかもしれません。作業療法士としての専門知識を深めるためにも、英語を有効に活用するスキルは大きなアドバンテージとなるでしょう。

まとめ

英単語や英会話の知識は、作業療法士の仕事において非常に役立つ要素といえます。英語を学ぶことで、円滑なコミュニケーションを図る以外にも最新の医療情報にアクセスするのに役立つでしょう。作業療法士専門学校でも英語を学ぶことは可能ですが、学習するかしないかは、学校によって差があるので注意が必要です。将来のキャリアにおいて英語がどれだけ重要かを考慮し、選択肢を検討する際には、それぞれの学校の特徴やプログラムを比較検討することが賢明といえます。

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