作業療法士専門学校は昼間と夜間のどちらがおすすめ?選び方のポイント

       

公開日:2023/05/15  最終更新日:2023/04/20

作業療法士専門学校には昼間部と夜間部がありますが、どちらに通うのがいいでしょうか?それぞれにメリットとデメリットがあるため、自身の状況に合わせて選択しましょう。この記事では、作業療法士専門学校の昼間部と夜間部の違いに加え、選び方のポイントについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

作業療法士専門学校の学び方は昼間と夜間の2つ

作業療法士専門学校には、一般的な学校と同様に、昼間に授業する昼間部と、夕方以降に授業を行う夜間部が設けられています。高校卒業後、すぐに作業療法士専門学校に入学する人は、昼間部を選択する人が多いでしょう。

一方、社会人として働きながら作業療法士専門学校に通う人は、仕事が終わる夕方以降に授業を受ける、夜間部に通う傾向があります。また、家事や育児をしており、パートナーが仕事から帰宅した夕方以降であれば授業を受けられる余裕がある人が、作業療法士を目指すため、夜間部に通うケースもあります。

いずれの場合も、自分の生活の中で通えるコースを選ぶのが重要です。

昼間授業と夜間授業の違いとそれぞれのメリット・デメリット

昼間と夜間には、さまざまな違いがあります。また、それぞれにメリットとデメリットがあります。両者の違いを確認していきましょう。

昼間部の特徴

昼間部は、昼間に授業が行われるため、朝起きて夜に寝る、規則正しい生活ができます。しっかりと睡眠時間が確保できるため、体調を崩すことが少なく、ペースを守った学習が可能です。

作業療法士専門学校で必ず実施される実習も昼間に行われることがほとんどです。通常の授業と同様の昼間に行われるため、特別なスケジューリングが必要ありません。さらに、授業後の時間に余裕があるため、アルバイトをしたり、不明点を質問したりと、幅広い使い方ができる点もメリットです。

一方で、朝から授業が始まるため、一般的な職業では通うのが困難です。昼間は働けないため、どうしても親の収入や自身の貯金を取り崩すことが多く、生活する上での金銭面に不安を抱える人は続けにくいかもしれません。さらに、1日の授業数が多く、集中力が続きづらいというデメリットもあります。

夜間部の特徴

夜間部は、仕事をしながら学べるのが一番のメリットです。仕事が終わってから、作業療法士専門学校で学ぶというサイクルが守れるかぎり、充実した1日を過ごせるでしょう。

また、現在働いている会社から作業療法士への転職や、ステップアップにも有利です。働きながらスキルアップが可能なため、就職活動の長期化による収入減とキャリアの空白期間が発生しづらいメリットがあります。

また、学費を稼ぎながら通いたい人にもおすすめです。作業療法士専門学校には、病院や施設からリハビリ助手など、多くの求人が寄せられます。作業療法士の世界に慣れながら学ぶことで、授業の理解も早く、作業療法士となった後の仕事もイメージしやすいのもメリットです。

うれしいことに、昼間部に比べ学費が安いケースが多いこともメリットのひとつです。また、1日の授業時間が少ない傾向があるため、集中力を維持しやすいというメリットもあります。

一方で、働きながら学ぶスタイルは、体に対する負担が増えます。仕事で疲れてしまい、学ぶ体力が残らないケースも多数あります。また、仕事にトラブルはつきもので、専門学校を休まなければならないこともあるでしょう。

休んだ後は後れを取り戻さなければなりません。したがって、スケジュール管理とリカバリー能力がないと、夜間部は難しいといえます。加えて、1日の授業数が短いことから、土曜日に授業をする専門学校もあり、卒業までに4年かかるケースがあることに注意が必要です。

忙しい人でも大丈夫!作業療法士専門学校の夜間授業がおすすめの理由

デメリットもありますが、作業療法士専門学校は、夜間部に通うのがおすすめです。昼間部よりも授業が少なく、国家試験に必要な最低限に絞られています。よって、時間に対して得られる知識の効率がよく、最短で作業療法士の国家試験の受験資格が得られるというメリットがあります。しかし、あくまで最小限の内容であるため、自ら工夫し、知識を補完することを心がけましょう。

もうひとつのメリットは、多彩な考え方を吸収できる点です。夜間部は社会人が多いため、昼間部より年齢層が高いのが特徴です。また、夜間部は働きながら通う人がほとんどであるため、多彩な経歴をもった人たちが集まります。昼間部では出会うことのない人たちによる、幅広い視点や考え方を吸収できます。

夜間部で得られる視点は、作業療法士になるためだけでなく、違うキャリア、違う人生にも活かされます。

まとめ

作業療法士専門学校における、昼間部と夜間部の違いに加え、選び方のポイントについて詳しく解説してきました。作業療法士専門学校には、昼間部と夜間部があり、それぞれに特徴があります。

とくにおすすめしたいのは、働きながら通えるという特徴をもつ夜間部です。昼間部に比べ授業の数が少ない分、内容が凝縮されており学習効率がよく、最短で作業療法士の国家試験の受験要件を満たせます。

幅広い年代や経験を持つ人たちと触れ合うことで、多くの発見ができるのも夜間部の特徴です。作業療法士専門学校へ通おうと考えている方、夜間部もぜひ検討してみてください。

おすすめ関連記事

検索
【その他】愛知県の作業療法士専門学校一覧

【NEW】新着情報

作業療法士は国家資格を有し、リハビリのサポートをする専門職です。主な仕事内容は、ケガや病気などにより抱えている障がいや不自由さを軽減することです。また、患者さんとの距離が近く、機能回復はもち

続きを読む

日常生活に必要な「作業」ができるように支える作業療法士。患者のできなかったことができるようになったとき、とても大きなやりがいを感じられます。しかし、性格や特徴によっては作業療法士に向いていな

続きを読む

「作業療法士と理学療法士ってどう違うの」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?リハビリの専門職としてよく混同される作業療法士と理学療法士ですが、その目的や仕事内容は大きく異なります

続きを読む

作業療法士とは、病院や介護施設などで働くリハビリテーションの専門職です。子どもから高齢者まで、さまざま生活障害をもつ人を幅広くサポートしています。しかし、作業療法士がどのような仕事なのか具体

続きを読む

作業療法士専門学校には昼間部と夜間部がありますが、どちらに通うのがいいでしょうか?それぞれにメリットとデメリットがあるため、自身の状況に合わせて選択しましょう。この記事では、作業療法士専門学

続きを読む

心や身体に障害を持っている方のリハビリを行う作業療法士。最近では目指す方も多く、学校がたくさん存在しています。作業療法士になるための学校を選ぶ際は、何を基準に選べば良いのでしょうか?本記事で

続きを読む

作業療法士専門学校への入学を検討する際、気になるのが学費ですよね。さまざまな費用がかかることを知っておかなければ、全体の費用がわからず、費用の工面ができません。この記事では、作業療法士専門学

続きを読む

長期的に学習を行うことで即戦力として働けるようになる作業療法士専門学校。授業ではどのような内容を学べるのでしょうか。本記事では作業療法士専門学校で学べるカリキュラムについて詳しく解説していき

続きを読む

作業療法士は3年制と4年制があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。違いをしっかりと押さえ、各自の事情にあわせて選択することで、希望通りのスケジュールで作業療法士になれるでしょう。こ

続きを読む

学校名:学校法人 日本教育財団 名古屋医専 住所:〒450-0002 名古屋市中村区名駅4-27-1 TEL:052-582-3000(入学相談室) 営業時間:10:00~20:00(日・祝

続きを読む