作業療法士専門学校の選び方とは?重要なポイントとアドバイスを紹介

       
公開日:2023/05/15  

心や身体に障害を持っている方のリハビリを行う作業療法士。最近では目指す方も多く、学校がたくさん存在しています。作業療法士になるための学校を選ぶ際は、何を基準に選べば良いのでしょうか?本記事では、作業療法士の専門学校の選び方を詳しく紹介していきます。専門学校をお探し中の方は、ぜひ参考にしてください。

作業療法士を目指せる専門学校の種類

作業療法士を目指すための学校としては、3年制の専門学校、4年制の専門学校、3年制の短期大学、4年制の大学の4種類があります。それぞれの種類の学校では、学費やカリキュラムなどが異なっているため、作業療法士を目指す際は自分にあった種類の学校を選ぶことが重要です。

特に3年制を選ぶか4年制を選ぶかでは、就職して働き始められるまでに1年もの差が出てくるので慎重に選ぶようにしましょう。下記からは、学校の種類について詳しく紹介していきます。

3年制の専門学校

1つ目は、3年制の専門学校です。3年制の専門学校では、3年という短い期間で集中して作業療法士になるための知識を学びます。4年制の学校に比べて学習期間が1年短い分、授業のテンポが早い傾向があります。人によってはスケジュールが詰まりすぎていて大変だと感じるケースもあるため、勉強が得意で早く現場に出て活躍したいと考えている方におすすめです。

4年制の専門学校

2つ目は、4年制の専門学校です。4年制の専門学校では、作業療法士になるための知識や実践的なテクニックを身につけられます。大学と違い一般教養の授業がない分、作業療法士になるための勉強に時間を割くことができ、国家試験対策にもゆとりをもって挑むことが可能です。国家試験に絶対に落ちたくない、専門学校を卒業したら即戦力として活躍したいと考えている方に最適です。

3年制の短期大学

3つ目は、3年制の短期大学です。3年制の短期大学では、4年制の大学と同様に作業療法士になるための知識と一般教養が身につけられます。早く働き始めることができ、学費も安い傾向があるため、早く親元を離れて独り立ちをしたいと考えている方は、3年制短大がおすすめです。

4年制の大学

4つ目は、4年制の大学です。4年制の大学を選ぶと、作業療法士を目指すのと同時に一般的な教養を身につけられます。卒業したら得られる資格などは選んだ大学によって変わってきますが、少なくとも大学卒業資格を得られます。

大学卒業資格を持っているかは、作業療法士にならない場合にも就職に大きく関わってくるケースが多いため、作業療法士にならない選択をした場合にも後悔したくないと考えている方は4年制大学を選ぶことがおすすめです。

作業療法士専門学校選びで成功するために知っておくべきポイント

次に作業療法士専門学校選びで成功するため、事前に知っておいた方が良いポイントをまとめて紹介します。ぜひ参考にしてください。

カリキュラムは学校ごとに違う

作業療法士になるための専門学校が最近増えてきましたが、同じ作業療法士を目指せる専門学校であっても、学校ごとにカリキュラムなどは違います。

そのため、専門学校を選ぶ際は、必ず学校ごとのカリキュラムを見比べてどんなことが学べるのか、何に力を入れているのかを確認するようにしましょう。適当に学校を決めてしまうと、自分の想像とのギャップから挫折する原因になりかねません。

卒業後の進路は学校ごとに違う

作業療法士に限らず専門学校や大学には、卒業後の進路として入社しやすい施設や病院が存在しています。そのため、作業療法士を目指すことを決めた段階からこの病院で働きたいなどの希望がある場合には、その病院への就職実績がある専門学校・大学を選んで入学することがおすすめです。

作業療法士になるには国家試験に合格する必要がある

作業療法士になるためには、専門学校や大学に通って決められた期間専門的な指導を受ける必要があります。しかし専門学校や大学で指導を受けたら卒業後に自動で資格が取得できるわけではなく、国家試験を受け試験に合格しなければいけません。

3年・4年という決められた期間、何も考えずに学校に通っていれば自動的に作業療法士になれるわけではないので注意しましょう。国家試験の合格率は約80パーセントと言われており、年間当たり約20パーセントの受験者は不合格となっています。

なお、国家試験の受験には国が指定した養成施設を卒業することが必須条件となっており、独学では目指すことはできません。

学校選びの際は積極的に学校見学会に参加する

各専門学校では、入学を考えている方向けのオープンキャンパスが開催されています。オープンキャンパスに参加すると、実際に学校内に入り授業の様子や設備を見学することができるため、学校選びの際はできる限りオープンキャンパスに参加することがおすすめです。年中開催している学校もありますが、全体としては学生の夏休みに合わせて開催される傾向にあります。

自分に合った作業療法士専門学校を見つけるためのアドバイス

作業療法士を目指せる専門学校はたくさん存在するため、自分に合った学校を見つけるには情報収集が非常に重要になります。各専門学校では、入学を考えている方のために無料での資料の配布やオープンキャンパスを開催しています。学校選びの際はそれらを積極的に活用して、自分に合った理想の学校を選ぶようにしましょう。

オープンキャンパスは夏ごろに開催されることが多いので、夏までにはある程度候補を絞っておき、夏休みになったら気になる学校を見学に行くことがおすすめです。

まとめ

本記事では、作業療法士の専門学校の選び方を紹介しました。いかがだったでしょうか?作業療法士を目指せる学校には、3年制の専門学校、4年制の専門学校、3年制の短期大学、4年制の大学の4種類があります。

それぞれの学校では、カリキュラムや力を入れている内容に違いがあるため、学校を選ぶ際は何も考えずに人気の学校を選ぶのではなく、自分にあった学校を選ぶようにしましょう。本記事が作業療法士を目指して専門学校をお探しの方のお役に立てれば幸いです。

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

将来的に作業療法士として働きたい方や、すでに作業療法士として働いており、転職を検討している方もいるでしょう。ただ、具体的にどういったところで働けるのか、そしてどのような業界で活躍できるのか気

続きを読む

作業療法士の給料は、地域や経験年数により異なりますが、一般的には平均年収400万~500万円といわれています。しかし、スキルアップや専門資格の取得といった戦略により、さらなる昇給も可能です。

続きを読む

作業療法士は、協調性や忍耐力、観察力などが優れている人にぴったりの仕事です。また、多くの患者と接しながら、ひとりひとりの些細な変化にも気付けるようなコミュニケーション能力も重要です。これらの

続きを読む

作業療法士になるための最短ルートは、まず3年制の専門学校に進むことをおすすめします。3年制の専門学校で専門的な知識と実践的な技術を身につけることで、比較的短期間で専門職につけるでしょう。本記

続きを読む

作業療法士は、患者が日常生活を再び取り戻す手助けをする専門家です。作業療法士の役割は、障害や疾患によって制限された患者の機能や生活の質を向上させることです。やりがいは、患者が日常の活動や社会

続きを読む

作業療法士を目指す際、専門学校と大学のどちらが適しているのか、多くの人が迷うことでしょう。専門学校は実践的な技術を重視し、早期に実務に携わることができ、大学では理論や臨床研究に重点が置かれ、

続きを読む

医療・福祉の分野で人の役に立ちたい、人の心身に寄り添う仕事がしたいという思いから、作業療法士を目指す方も多いのではないでしょうか。しかし、すでに社会人として働いている方にとって、新たな資格取

続きを読む

40代からでも作業療法士を目指すことは可能ですが、不安や疑問を抱える方も多いかもしれません。年齢を気にせず、夢を追い求めることは素晴らしい決断です。この記事では、40代から作業療法士を目指す

続きを読む

理学療法士を目指す方のために、名古屋でおすすめの理学療法士専門学校を3校紹介します。どの専門学校も国試合格率と就職率が高く、しっかりと対策しているため安心して就職活動ができる点が魅力です。卒

続きを読む

「作業療法士専門学校って、どうやって選べばいいの」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?作業療法士になるためには養成校で学ぶ必要がありますが、数多くの養成校の中から自分に合う専門学校を探

続きを読む