作業療法士は40代からでもなれる?学び方や注意点を解説!

       

公開日:2024/04/15  最終更新日:2024/04/10

40代からでも作業療法士を目指すことは可能ですが、不安や疑問を抱える方も多いかもしれません。年齢を気にせず、夢を追い求めることは素晴らしい決断です。この記事では、40代から作業療法士を目指す際の学び方や注意点について解説していきます。作業療法士への道を歩むための第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。

作業療法士は40代からでも可能!

人の心と体の回復をサポートする作業療法士は、近年注目度の高い職業の一つです。

しかし、40代という年齢は、果たして作業療法士を目指す上で大きな壁となるのでしょうか?結論から言えば、年齢は決してハンデではなく、強い意志と覚悟があれば、夢を実現することは可能です。

国家試験合格への道

作業療法士として働くためには、国家試験に合格する必要があります。

試験は年に1回、厚生労働省が実施しており、3年以上指定の養成学校で学び、カリキュラムを修了すれば受験資格を得られます。養成学校には、昼間・夜間・通信制などさまざまな形態があります。最も一般的な形態です。

3年間、昼間に授業を受け、カリキュラムを修了します。学生生活に専念できる環境が整っていますが、仕事を続けながら通うのは難しく、学費や生活費の負担も大きくなります。仕事を続けながら通えるように、夜間に授業が開講されています。

修了まで4年かかり、昼間の養成学校よりも時間と費用がかかります。また、自分のペースで学習できる通信制の養成学校もあります。ただし、実習は対面で行われるため、時間と費用がかかります。

40代から始める場合、夜間や通信制の養成学校を選ぶ方が多いようです。仕事との両立は容易ではありませんが、時間管理を徹底し、効率的に学習を進めることが重要です。

40代ならではの強みを活かす

40代という年齢は、豊富な社会人経験という大きな武器になります。

これまで培ってきたコミュニケーション能力や問題解決能力は、作業療法士としての仕事においても活かせます。さらに、人生経験から得られる幅広い視点や柔軟な思考力は、患者との信頼関係構築や、個々のニーズに合わせた治療計画の立案に役立つでしょう。

年齢による体力的な不安は、日々の体力づくりで克服できます。健康的な生活習慣を心がけ、適度に運動することで、実習や現場での業務にも十分対応できます。

40代から作業療法士を目指す際の注意点

40代から作業療法士を目指すことは、大きな決断と覚悟が必要です。

夢を実現するためには、いくつかの点に注意し、事前にしっかりと準備しておくことが重要です。

時間と費用の確保

養成学校に通うには、時間と費用がかかります。

昼間の養成学校に通う場合は、仕事を辞めて学生生活に専念する必要があります。学費や生活費の負担は大きくなりますが、奨学金制度や学費ローンなどの活用も検討しましょう。

夜間や通信制の養成学校であれば、仕事を続けながら通うことができます。しかし、授業以外にも課題や実習があり、時間管理と学習計画が重要になります。仕事と勉強の両立は容易ではありませんが、強い意志があれば乗り越えることは可能です。

体力面の不安

学生時代と比べて体力が落ちていることを実感する方もいるでしょう。

実習や就職活動に向けて、体力づくりをしておくことも大切です。日頃から適度な運動を習慣化し、筋力や持久力を高めましょう。また、実習では長時間立ちっぱなしや重い荷物を持つこともあるため、体力だけでなく精神的なタフさも必要です。

健康的な生活習慣を心がけ、体調管理に気を配りましょう。

就職活動

作業療法士の就職先を探す際には、若年層に比べて競争が激しいことも覚悟しておく必要があります。

作業療法士の需要は高まっている一方で、求職者も増加しているため、就職先を見つけるのが難しい場合があります。この点を考慮して、転職や再就職を検討する際には、時間や労力をしっかりと計画しておくことが重要です。

介護職・助手として経験を積んでおこう

介護職や助手として働くことで、患者とのコミュニケーション、リハビリテーションの補助、治療器具の操作など、作業療法士の業務に関連する実務経験を積むことができます。

また、医療・福祉現場の雰囲気や患者との接し方、チーム医療の重要性など、実際に働くことで現場のリアルな状況を理解できます。現場経験を積むことで、就職活動時に熱意や意欲を具体的にアピールできます。面接官に、患者への理解や現場への適応力を伝えられます。

実務経験がある人材は、即戦力として期待されるため、職場にとってもメリットがあるでしょう。介護施設では、高齢者の日常生活支援や介護保険サービスの提供など、幅広い業務に触れられます。

患者とのコミュニケーションやリハビリテーションの補助など、作業療法士の仕事に役立つ経験が得られます。病院では、入院患者のリハビリテーションの補助や医療機器の操作など、より専門的な業務に携われるため就職後も安心できるでしょう。

さらに医師や看護師、理学療法士など、他の医療従事者との連携も学べます。

経験を積む際の注意点

仕事や勉強との両立をしながら経験を積むことが重要です。

無理をして体調を崩したり、勉強がおろそかになったりしないように注意しましょう。なぜ経験を積むのか、どのような経験を積みたいのかを明確にしておくことで、モチベーションを維持できます。

現場で働くことは、知識や技術を学ぶ絶好の機会です。積極的に質問したり、周囲から学んだりすることで、自身の成長に繋げましょう。

まとめ

40代から作業療法士を目指すことは決して簡単ではありません。しかし、強い意志と覚悟があれば、夢を実現することは可能です。本記事を参考に、情報収集を進め、具体的な計画を立ててみてください。年齢に関係なく、人の役に立ちたいという気持ちを持っている方にとって、作業療法士は非常に魅力的な仕事です。ぜひ、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

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