作業療法士専門学校の3年制と4年制の違い!資格取得の最短ルートとは

       

公開日:2023/05/01  最終更新日:2023/04/20

作業療法士は3年制と4年制があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。違いをしっかりと押さえ、各自の事情にあわせて選択することで、希望通りのスケジュールで作業療法士になれるでしょう。この記事では、作業療法士専門学校の3年制と4年制の違いに加え、資格取得の最短ルートについても解説していますので参考にしてください。

作業療法士専門学校の3年制と4年制の違い

作業療法士専門学校の3年制と4年制には、多くの違いがあります。3年制か4年制を選択するにあたって、違いをしっかりと理解しておくことがとても重要です。詳しく確認していきましょう。

称号が違う

作業療法士専門学校を卒業したときに、得られる称号が異なります。3年制を卒業したときの称号は「専門士」、4年制を卒業したときの称号は「高度専門士」です。4年制卒業時の「高度専門士」は、大卒の称号である「学士」と同等の扱いです。

授業のスピードが違う

通う年数が違いますが、国家資格の合格のために必要な内容は省けません。よって、授業のスピードが異なります。作業療法士の国家試験を受けるためには、養成施設で3年以上の学習が必要です。要件を3年で満たす必要があるために、3年制はスピードが早い傾向にあります。

学費が違う

3年制よりも4年制のほうが専門学校に1年長く通うため、学費が多く必要です。しかし、1年あたりの学費は3年制が高いケースもこともあります。専門学校にもよりますが、一例では、3年制は卒業までに約410万円、4年制では470万円ほどかかります。

給料が違う

3年制と4年制で就職難易度に差はありません。しかし、国公立系の病院などへの就職は、一般的に4年制のほうが給料は高くなる傾向があります。

作業療法士専門学校の3年制のメリット・デメリット

ここからは、3年制の作業療法士専門学校に通った場合のメリット、デメリットを挙げていきます。

メリット

通う期間が短いため、4年制よりも早く作業療法士になれることが最大のメリットです。早くお金を稼げ、より長期間のキャリア形成が可能です。

また、短期間でテンポのよいカリキュラムに乗れれば、効率のよい学習ができます。したがって、ある程度の基礎学力と、集中して勉強に臨める人におすすめです。また、通う期間が短いことにより、学費も安く抑えられることも魅力的です。

デメリット

4年制に比べ、給料が安い傾向があることがデメリットです。3年制の称号「専門士」は大学卒業称号の「学士」と同等と見なされないため、給料は低くなりがちです。1年だけ社会に早く出られる一方、生涯年収では4年制を下回ることを考慮しなければなりません。

また、授業のスピードが早いため、ついて行けず留年する可能性も高まります。加えて、国家試験に合格するだけの知識・技能を得られない可能性もあります。作業療法士協会によると、作業療法士に求められる多様なニーズ、高い専門性から、4年制が主流になるとされていることも考えなければなりません。

作業療法士専門学校の4年制のメリット・デメリット

一方、4年制のメリット・デメリットを確認していきましょう。

メリット

4年制の最大のメリットは、大卒と同等と見なされる「高度専門士」になることにより、給料が高くなる可能性があることです。しかし、国公立病院に作業療法士として就職した際のケースであり、民間の病院では給料の差はほとんどありません。

余裕のある受講スタイルもメリットです。専門学校によりますが、3年制に比べカリキュラムが詰め込まれていないため、ゆったりと講義・実習を受けられる傾向があります。短期間で詰め込む教育方針に自信がない人や、じっくりと力を付けたい場合、安心して実習に望みたい人におすすめです。

デメリット

4年間通うことになるため、3年制に比べ、学費が高くなることは大きなデメリットです。よって、4年制は時間とお金に余裕がある人向けといえるでしょう。また、作業療法士の国家試験を受けるタイミングが遅くなるため、とにかくすぐ働きたい人、最短で作業療法士として活躍したい人には向きません。

作業療法士の資格を取得する最短ルートとは

作業療法士の国家試験の受験要件は以下の通りです。

・高校を卒業していること

・養成機関での3年以上の講義・実習を受けて、必要単位を取得すること

よって、高校を卒業後、すぐに作業療法士専門学校に入学し、必要単位を取得できれば、最短で受験資格を得られます。「3年以上の講義・実習」が国家試験の受験要件ですが、最終年次の前半に実習のカリキュラムは終わり、後半は就職活動にあてられることも少なくありません。

作業療法士国家試験は年1回、2月に実施されます。専門学校在学中に要件を満たしていれば受験できるため、合格できれば晴れて作業療法士です。在学中に就職活動をして、内定を得ていた会社に入社することで、4月には作業療法士として働き始められます。

まとめ

作業療法士の3年制と4年制の違いに加え、資格取得の最短ルートについても解説してきました。作業療法士は3年制と4年制があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。学習への向き合い方、性格、時間や費用の負担感などを考慮し、3年制か4年制かを決めましょう。

双方のメリットとデメリットを押さえていないと、国家資格に合格するだけの力を得られない場合もあるため、じっくりと検討が必要です。作業療法士は、これからの社会になくてはならない職種です。3年制と4年制、それぞれのメリットを理解し、最大限のリターンが受けられるように、どちらのコースにするか考えましょう。

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