作業療法士専門学校の学費とは?従業料や入学金、奨学金制度を解説!

       

公開日:2023/05/15  最終更新日:2023/04/20

作業療法士専門学校への入学を検討する際、気になるのが学費ですよね。さまざまな費用がかかることを知っておかなければ、全体の費用がわからず、費用の工面ができません。この記事では、作業療法士専門学校でかかる学費の全体像と、費用を抑えられる奨学金制度について詳しく解説していますので参考にしてください。

作業療法士専門学校の学費とは

作業療法士専門学校で学ぶのにかかる費用の全体像を知っておきましょう。専門学校によっても費用は異なるとともに、3年制と4年制、またそれぞれに昼間部と夜間部があり、それぞれかかる費用が違ってきます。ここではその一例を挙げますので、確認していきましょう。

入学金

入学金とは、入学するのにかかる費用で、20万円から50万円ほどの場合が多いです。3年制、4年制、また昼間部、夜間部でほぼ差がありません。入学時に発生する費用のため、2年目以降に支払いはありません。

授業料

授業料は、3年生と4年制で授業料に差があります。4年制は、平均で120万円から150万円ほどです。3年制は120万円から135万円ほどです。1年単位で見た場合、3年制のほうが高い場合もありますが、4年制のほうが1年多く通うため、トータルの授業料は3年制よりも多くなります。また、夜間部は110万円から130万円ほどと、昼間部に比べて授業料が安い傾向があります。

授業料以外の費用

作業療法士専門学校で学ぶには、入学金、授業料のほかにも多くの費用が必要です。

たとえば、授業で使用する教科書を購入する代金で、毎年購入することが必須です。数万円から十数万円かかることもありますが、授業のためには欠かせません。

また、作業療法士専門学校では実習が行われます。実習には、作業療法士にふさわしい衣服が必要となるため、用意することが求められます。さらに、実習期間中に、宿泊費がかかる場合があることに注意しなければなりません。

作業療法士専門学校の最終学年では、長期間の実習が行われ、実習場所は病院で行われることが多いです。実習費用が授業料に含まれる場合も多いですが、別に費用が発生する場合は、30万円から50万円ほどかかります。かなりの高額であるため、しっかりと用意しておくことが重要です。

さらに、通えないほど遠方に実習先の病院がある場合は、宿泊施設を自分で借りる必要があります。この場合は、交通費や宿泊費を専門学校が負担するケースもありますが、自己負担の場合は追加で数十万円費用がかかるため、注意が必要です。

作業療法士専門学校の学費について知っておくべきこと

作業療法士専門学校は、入学金、授業料のほかにも、多くの費用がかかります。可能な限り出費を抑えたいところですが、安さだけを重視して専門学校やコースを選ばないことが重要です。

たとえば、専門学校のコースには3年制と4年制が用意されている場合があります。4年間通う4年制の方がトータルでは費用が高い傾向にあり、3年制の方がお得に見えるでしょう。

しかし、3年制は4年で修了するカリキュラムを3年でこなすため、授業スピードが早く、留年も多い傾向があります。安さを魅力に感じ入学したものの、授業についていけないケースも多いため注意が必要です。

また、学費だけに注目せず、その他の費用についてよく調べることが大事です。大きな出費となることが多いので、実習時の宿泊の必要性や、専門学校による宿泊費用の負担の有無は必ず調べておきましょう。宿泊しなければ実習に参加できないため、宿泊費を負担しなければならない分、費用が多くかかる場合もあるのです。

作業療法士専門学校にかかる費用を抑えたい場合、卒業時までのトータル学費で比較しなければならないことを知っておきましょう。

作業療法士専門学校の費用を抑える方法

作業療法士専門学校で、卒業までにかかるトータル費用は500万円から600万円ともいわれています。多額の費用がかかりますが、抑える方法があります。知っておくとお得に講義を受けられるため、積極的に活用し、経済的負担を減らしましょう。

特待生制度

入学試験の成績によっては、授業料が一定額免除される制度です。また、家族に卒業生がいる場合などにも、優遇措置が受けられることがあります。

奨学金制度

地方公共団体や、民間団体などから、奨学金が借りられる場合があります。一定の利息を加算して返却を求められるケースが多いですが、中には無利息の場合もあります。よく調べ、有効活用しましょう。

その他

説明会に参加する、早期に入学を申し込むなど、一定の条件をクリアすることで、入学金や授業料の一定額が免除になる制度を取り入れている専門学校もあります。また、負担になりやすい授業料の分割支払いを実施している専門学校もあり、一括で払えない人にはうれしい制度です。

まとめ

作業療法士専門学校でかかる学費の全体像と、費用を抑えられる奨学金制度について詳しく解説してきました。作業療法士専門学校への入学を検討する際、さまざまな費用がかかることを知っておかなければなりません。3年制と4年制では、トータルの学費に大きな差が出るため、よく考えてどちらにするか選択する必要があります。

とくに、実習時には多額の費用がかかる可能性があるため、事前に確認するなどで把握しておきましょう。奨学金をはじめとした学費を軽減する制度もあるため、うまく活用して負担を減らしましょう。作業療法士専門学校に入学する際の参考になれば幸いです。

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