社会人でも作業療法士専門学校に通うことは可能?仕事との両立方法とは

       
公開日:2023/06/15  

愛知 作業療法士専門学校 社会人

作業療法士はリハビリテーションの専門職として医療や介護・福祉の現場で高い需要がある仕事です。作業療法士の資格をもつ人材は多くの場所で求められており、近年では社会人から作業療法士を目指す人も少なくありません。そこで今回は、社会人から作業療法士専門学校に通う方法を解説します。働きながら学びたい方はぜひ参考にしてくださいね。

社会人でも作業療法士を目指すことは可能!

リハビリテーションの専門職である作業療法士は、将来性のある魅力的な仕事です。ここでは、社会人でも作業療法士になれる理由について解説します。

資格取得に年齢制限はない

作業療法士になるためには、養成校に通い国家資格を取得する必要がありますが、資格取得に年齢制限はありません。つまり、何歳からでも作業療法士を目指せるのです。実際に社会人を経験してから、作業療法士専門学校に再入学する人も増えています。社会人の割合が多い専門学校もあるので「世代が違う生徒と一緒では学校に馴染めないかも…」といった心配も不要です。

就職率が高い

「せっかく専門学校で学んでも就職できなければ意味がない」と考える人もいるかも知れませんが、作業療法士専門学校の多くが高い就職率を誇っています。専門学校の特徴は、大学よりも業界やその地域の企業との結びつきが強いことです。独自の就職サポート制度を設けている専門学校も多く、手厚い就職支援が受けられます。

社会人向けのサポート制度がある

学費が気になる方もいるのではないでしょうか。多くの作業療法士専門学校では、学費のサポート制度があります。中には、社会人を対象とした「優待制度」や「奨学金制度」を設けている専門学校や、夜間部を設けている専門学校もあるので働きながら学ぶことも可能です。

さらに、専門実践教育訓練指定校に指定された専門学校に社会人から再入学した場合には、国から「教育訓練給付金」を受け取れます。このような制度をうまく利用すれば、学費を抑えながら学べるでしょう。

社会人向けの専門学校選びと学び方のポイント

社会人が専門学校に再入学することも珍しいことではなくなりました。しかし「どんな学校を選べばいいの」と悩んでいる方もいるかも知れません。そこで、社会人向けの専門学校選びと学び方のポイントを解説します。

ライフスタイルに合うか

社会人が専門学校を選ぶ際は、ライフスタイルに合った学校を選ぶことが大切です。すべての専門学校が社会人の再入学に対応しているわけではありません。社会人入試制度や社会人向けの優待制度があるか、夜間部など働きながら学べる制度があるか確認しておきましょう。

さらに仕事と勉強を両立させたい場合、効率よく行動することや時間管理も重要になります。働きながら学校に通うことを想定して、授業時間や通学にかかる時間なども調べておきましょう。

カリキュラムや講師、サポート制度の充実度

仕事と学業を両立させるためには、どのようなカリキュラムなのかもチェックすべきポイントです。作業療法士専門学校のカリキュラムの中には必ず臨床実習があり、多くの場合は実習先の業務時間内に実施されます。長期実習もあるので、事前に期間や時間を確認して仕事の調整をしておきましょう。

加えて、どのようなサポートが受けられるかもチェックする必要があります。講師はどのような人か、補習や国家試験対策があるか、就職支援制度はあるかなども調べておきましょう。

複数の学校を比較する

専門学校を選ぶ際に、もっとも重要なことは複数の学校を比較することです。ひとつの専門学校を調べるだけでは、その学校がよいか悪いか判断できません。資料請求したり、オープンキャンパスに足を運んだりとしっかり比較すれば最適な専門学校を見つけられるでしょう。

作業療法士専門学校での勉強と仕事との両立方法

作業療法士の勉強と仕事を両立させるためには、計画的に行動することが重要です。ここでは、勉強と仕事を両立させる方法について解説します。

学ぶ時間を確保する

働きながら学ぶと、どうしても使える時間が限られるので注意が必要です。たとえば、正社員として働く方が夜間部に通う場合、9~17時までが仕事、18~21時までが専門学校、帰宅できるのは22時となるかも知れません。

課題や復習をする時間も必要になる上に、通勤時間や家事をする時間なども必要です。「この時間は勉強にあてる」など、あらかじめ計画を立てておくと効率よく勉強ができるでしょう。また、通勤時間に暗記するなど場所と時間を有効に使うことも大切です。

モチベーションを保つ工夫をする

勉強と仕事を両立させるには、今まで以上に自己管理に励む必要があります。体調管理はもちろん、モチベーション管理も大事なポイントです。途中で挫折しないためにも、最初に「何のために専門学校に行くのか」「学んでどうなりたいのか」考えてみましょう。

目的が明確になるとモチベーション向上につながります。さらに「小さな目標を立て、それを達成したら自分にご褒美をあげる」「リフレッシュする日を決めておく」など、モチベーションを保てるように工夫をしてみましょう。

職場や家族に説明して理解を得る

社会人が専門学校で学ぶためには、職場や家族の理解を得ることも重要です。理解のある職場なら定時で帰れるように配慮してもらえますが、個人の都合にかまわず残業を入れる会社もあるかも知れません。

また、働きながら学ぶには、家族と一緒に過ごす時間や収入が減る可能性も考えられます。職場や家族の理解が得られなければ、専門学校に通うことも難しくなります。周囲の人には事前にきちんと説明しておきましょう。

まとめ

社会人が作業療法士専門学校に通うには、事前に情報を集めておくことが大切です。ライフスタイルに合った学びができるかはもちろん、国家試験の合格率や就職率、奨学金や国の給付金は利用できるのかなど細部まで確認しておきましょう。社会人を対象とする入試制度を設けている学校であれば、講師やスタッフも社会人学生に慣れているので安心です。自分に合った専門学校を選んで作業療法士として働くという夢を叶えましょう。

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